背/
海月
れた観葉植物
希望の光を浴びても何も見出せず
死は其処に在った
君は翌日も瞼を閉じたまま
更に翌日も動かない
呼吸音は一つしかない
君の魂亡き抜け殻を背負う
僕の上に乗る君とは別人の重さ
夜風が君の髪を浚う
向こう岸の見えない
三途の川
緩やかに君と言う体は沖に流されていく
朝焼けに染まる海は鮮血の色
君の名は海に埋まり消えた
君とは別の道を僕は歩き出す
背中越しに君との惜別を誓った
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