背/海月
 
れた観葉植物
希望の光を浴びても何も見出せず
死は其処に在った

君は翌日も瞼を閉じたまま
更に翌日も動かない

呼吸音は一つしかない

君の魂亡き抜け殻を背負う
僕の上に乗る君とは別人の重さ

夜風が君の髪を浚う
向こう岸の見えない
三途の川

緩やかに君と言う体は沖に流されていく
朝焼けに染まる海は鮮血の色

君の名は海に埋まり消えた

君とは別の道を僕は歩き出す
背中越しに君との惜別を誓った

戻る   Point(3)