韓国のりとお父さん/ゆうさく
 
父が家に帰ってきたので
お帰りと言って
別の部屋

父が働いた金で
行かせてもらっている塾さぼり
そのまま布団へ
朝を待つ

朝、学校遅れないように
必死で僕をおこす

うるさいと言ったら
父無言
そのまま寝床へ
いい夢を待つ

おきてみたらテーブルの上
父と僕の好きな韓国のり ぽつん

母にたずねると
父が「韓国のり嫌いだからゆうさくに」と
僕へのプレゼントらしい

朝、父の大好きな韓国のりがある
父の大好きな、腐れた心を持った自分がいる
お父さん大好きだ、と正直に言ってみたい

反抗期に食べる韓国のり
素直に曲がってくれず
大好きなご飯に
巻きづらい

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