真夜中2時、壊れ方の手引き/三架月 眞名子
嗚呼
やっぱりアタシは愛されてなかったのね
と
溜め息深い午前2時
そんなことはない
そんなことは分かっている
でも今は
孤独を感じたい
無理矢理感じたい
どうしようもない寂しさに逃げ込みたい
アタシは独りなんだという
甘い甘い痛みに
さぁ溺れてみよう
さぁ浸ってみよう
おもむろに電気窓を起動させ
まずは暗い曲を聴く
その後とびきり明るい曲を
それがアタシのカオスのスイッチ
2つの温度差に
気分はどこまでも下へ下へ
そして一番底にある
過去の扉を抉じ開ける
鳴り出すオルゴール
映りだすモノローグ
観客は一人
ただアタシ一人
だってこん
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