じつは人間じゃありません3/
 
「夏の夜空を真っ赤に染める、空襲のような花火の轟音に、怯えるフリをして、
二時間目になると学校を早退して、ひとりで戦争に行ったアノ娘の白いうでにしがみつきたい... 」


深夜、テレビをみながら
そんな衝動に駆られつつ、
インターネットしながら
ついでにラジオも聴きながら
ひたすら分裂と増殖を繰り返しながら
それらすべてを無視して
全く関係のない絵空事を考えながら、
キーボードをまるいゆびでポチポチ
叩いてる、 まるで季節感のないボクは、
台所で発生した餅カビです。

  (冷蔵庫から抜け出して
       (寝静まって誰もいない

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