君の名はジョイ/川口 掌
ジョイはちょっぴりおませで すこ〜し我儘な子猫ちゃん
大好きな小太郎さんに抱き上げられ
優しく全身を撫ぜてもらうのが日課です
ある朝いつものように抱っこしてもらえると思っていたのに
小太郎さんはその日具合が悪くジョイを抱き上げる事が出来ませんでした
理由など判る由も無いジョイは気が気ではありません
外に出掛けキラキラと光り輝くガラスのかけらを見つけ小太郎さんのベッドの上に置きました
またすぐに出掛け小太郎さんの喜びそうな物を探します
しかしジョイは猫です
彼女の気を引く物が
人間の小太郎さんの気を引く可能性は
とてもとても低いのです
結局ジョイはその日一日懸けて
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