『雀』/しろいぬ
 

雀 東の空で響いて

朝の訪れを歌う

ひとつ囀り、遠く空へ

夕の幕が閉じるまで


澄んだ声で鳴いて

溶けていく夜の名残

昇る光、地平の先で

形作られる「今」


何処からか来た朝が白らんで

夜の淵にやがて沈む

永遠のサイクルの中で回帰すること

静かに予定調和を噛んで

決意すること


雀 東の空で響いて

誓いの誕生を祝う

強く歌い、高く空へ

生の幕が閉じるまで


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