ロマンスカーで隣合ったチンピラの云うには、/猫のひたい撫でるたま子
「頭がわりぃんだよなあ」
「俺の側に寄ってくるのは、いつも子供と犬だけなんだよ、」
「団地のさぁ子供はよ〜どんなに頑張って眉間にシワを寄せたってよ、無視してやってもよ、話しかけてくるだよ」
「俺は子供が怖いんだよ、オマエもそうじゃないのか?」
「その日に会った女の子とよ、布団で果てて寝てるとよ、夜中に便所に行きたくなって体を起こそうとすんだけど、なんか乗ってて起き上がれないんだよな」
「ああセックスなんてものが無ければ間違えないのにな」
「あんなよくわからない子供なんてやつぁ、俺には面倒見切れないわ」
「昔、アラブの偉いお坊さんが〜っ
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