グリルチキンハーブ/
青の詩人
ぼくの目の前にある
かつて生きていたもの
世界に居場所を占めていたもの
首を斬られ
もがれ
焼かれ
また斬られ
飾られ
ぼくの目の前にある
かつて風を感じていたもの
ぼくの暗闇に
ほうりこまれようとするもの
新たに居場所を占めようとするもの
風の味なんかまったくしない
風味などというものとして
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