あらすじ/猫のひたい撫でるたま子
 
バラードが知らん顔をしている

白けたい私

白いシーツの隙間

白んだドレス

切ない食べ物の味

天井へとんでゆく意識

自意識が東京タワーまで飛んでゆく

慣らされた振動に物足りなさを感じる

恥じらいがへった

あなたがへってきた

舐めかけだった白い飴玉を口に放る

空間が有り余り麻痺してくる

私の頭の壁を蝕む、音が破壊をする

計画は皆無、しかし秒読みに入る

決行は椅子の上、緩やかな拘束の上

あの子が無表情になる原因

幸せな白いベッドの神話

乾いた涙はパラパラと回収され、直径42ミリの小箱に詰められ
アムステルダムに輸送された

私の言葉はもはや一言で終わらされる

先のストーリーに関与したい

私に関係しない何かが終わった

今夜もミュージック・オン・タイムがやってくる


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