繭〉宇宙により夢みられている夢/カスラ
 

夜:

彼女のダイアモンドを散りばめた黒貂のドームは
光年の彼方より来たれる私の星屑を溶かし去った

夜は私を胸に抱きしめその炭素の黒を広げ
時を超え私の内なる縦糸を引き絞る

私に「光」・「言葉」を与え 私自身が彼女に他ならないことを教え示し 
疑問の内に閉じ込めたまま東へ向かえと命じ
私の夜明けのために天空を創り出してくれた

私は泥足を洗い 白い梟に従い 乗りつけたのは黒い森の入口

梟はプラトンの蔦の絡まる醒めた目で存在や天体の真実を捉えようとしていた

かたや道化達は無意味なゲームを次々と鋳造し
オウムの衣装で嘲笑いジョークを飛ばす

※二人の女が現
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