緑色の孤独/七味とうがらし
さっきから
緑色の孤独の箱で一人
いや
僕の左耳はさっきから君とつながってるし
ここだけは明るいし
透けてるし
さっきからぴーぴー言ってるし
そんなにテレカが欲しいのか
さっきから
僕たちは無口で
つながってればそれで
二人で花見してるみたいで
でも君のいる場所はまだ寒くて
まだ君もつぼみで
潰されそうで
いますぐそこに
いけないから
いけないから
またテレカあげます
今日、携帯忘れて、
そんな遠い思い出を
満開の桜が
思い出させるので
さっきから
孤独です
って
あの箱もおっしゃってました
ぼおっと対角線の方に視線を落として
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