コバルト/
猫のひたい撫でるたま子
ウィスキーを舐める
回想を重ねる
画像が荒れてゆく
煙草がスカートの端を燃やす
後頭部にあてがわれたあなたの手を想う
耐えられなくなり、誰かと営む
営みは儚く、朝がくれば同じこと
私もあなたと同じことをくりかえしているの?
言葉を無くした私は三文小説の主人公のよう
視線でしか表現出来なくなる
あなたの言葉をちょうだいよ
昔に書いた誰かへのラブレターでかまわない
戻る
編
削
Point
(10)