亡者の夢(一枚のシュールな絵から)/渡 ひろこ
 
極彩色の数珠の許(もと)

魍魎たちは

虚無に抱(いだ)かれ静かにねむる


混濁した闇のカオスは

連なる数珠の結界を

破ることなくおし黙る

救われたくは


彼らが
(我らが)

魂よ


遠いガムランの響きの中

ひとすじの祈りの念が

輪廻する


天界に昇りゆくは 誰(た)が魂か


煩悩に汚れし魂は

囁きながら

青い炎に燃やされて


ゆっくり


ゆっくり


浄化する















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