もっとも甘い砂糖/猫のひたい撫でるたま子
反芻し過ぎて擦り切れそうな程ささいな逢瀬
回想から想像に変わる
あなたの表情より手のひらの感触が伝えてくれる
淋しい言葉は口封じされる
甘く甘くいるためには2人は申し合わせない
秘密を秘密のままで共有する
私を実際に包み込むのは薄い布団と手元の小説
愛情の記憶は飴玉の様に、
溶けてなくなればまた口の中は唾液でいっぱいになる
言葉がだらしなく零れ落ち、匂い立つ
あなたの気配をかき集めたものを枕代わりに横たわる
私の部屋の午前2時
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