夕刻を待つ/
蔦谷たつや
傾くギターに手を伸ばし
Am(エーマイナー)を鳴らしたら
なんだか「破戒」を思い出す
もうすぐおやつのじかんでしょうか
白いお空はまぶしさをみせて
痛いな気分は丑三つ時だよ
黙って写実に手を振って
テレビの光を飲みこめば
いくらかモダンに震えてる
はたして部屋が暗いのか
窓辺の色が明るいだけか
或いは私が暗いのか
戻る
編
削
Point
(6)