嗚呼わかんねぇよ世界なんか/こめ
 
桜風にさらわれ春が来ました

小刻みに震える世界

ほとんど嘘みたいな青空にのびていった

飛行機雲のお絵描き

駆ける疾走鼓動

ブラックライトは光って光って輝いて

ぶっ飛んでいった砲丸を

ぶっ壊すほど鋭い指先

前向いたらさっきまであった君が

もうココにはいない

必死で探し回って張り紙も作ったけど

気づいたときには世界のどこさがしても君はいない

影で分からなくなった隅っこで

叫び吼えて泣きじゃくる

来る予感はしてたけど

こんなに早い別れ

ベンチで座ってうたた寝している老人が

カラフルな新聞紙をにぎりつぶしている

こんな分からない世界なんてみたことないや

想像もつかない行動事件市街戦

急に飛び出す列車は渦の中に砕け乗る

柔らかい南風が毒吐いて苦し紛れの

最後のダンスをおどる

変幻自在のこの空間

嗚呼わけわかんねぇよ世界なんか

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