詩友への手紙 〜新宿にて〜 /服部 剛
僕は 詩 というものの縁で、幾人もの友と出逢ってきた。もう会
わない友もいれば、長い付き合いになるであろう友もいる。かけが
えのない友がいながらも、僕等は時に「ひとり」を感じてしまう。
そして天気の悪い日には机に顔を伏せたまま言葉を失ってしまう。
前に会った時は笑顔を見せていた君が、 改札で手を上げて別れ
を告げた後、僕の知らない日常で「ひとり」になってしまう夜もあ
る。だが、本当は「ひとりじゃない」ということを、一体どうすれ
ば自分自身を含め、今の世の中で感じられるであろうか。お互いに
詩を書きながら、その答を探していきたい。繊細で豊かな感性を持
つ君の詩の言葉を、
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