叫び/春日 凌我
孤立した 孤立した
全てから 孤立した
全て 全て
錯乱した自分を
止どめるかの様に
鳴り響いた 黒の鐘
鳴り響いた鐘の音に
願いをかける様に
跪いた
『壊せ 壊せ 壊せ』
声にならない
叫びをあげた
一週間も経てば
この叫びは無と化し
祈りは儚く割れよう
さぁ
『怨め 怨め 怨め』
誰も止めはしない
誰も聞いちゃいない
誰も見向きもしない
さぁ
気にしずに
叫べ 叫べ
さぁ 叫べ
『怖い 怖い 怖い』
笑いながら
叫ぼう
誰も
聞いてはいないから…
戻る 編 削 Point(1)