椎名林檎の気分で/
渡 ひろこ
唇にルージュを引き
仕上げは濡れ濡れのグロスで
パフュームはPOISON
蕩けそうな目眩い誘って
いつも通うラウンジ・バーは
今夜も密会の花園で
あちこちで手折られる
花達の嬌声が聞こえる
間合い詰めて その指先で
うなじ這う 視線が痛いわ
肩 触れる 掌 重くて
首筋に 吐息が熱いわ
だけどその先は・・・
私が翻してあげる
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