ジョニーとの別れ/しゃしゃり
 
ョニー。
マリンちゃんはいる。
マリンちゃんは、いないんじゃねえ、いるんだぜ!


ジョニーとおれが絶交したのは
春の風が吹き荒れる
夕暮れのことだった。
いくじなしのあいつ。
閉て付けのわるいこころをパタンパタンといわせたままで、
さびしいアーケードへ消えていった。

とうとう、
ジョニーとマリンちゃんは、会うことはなかった…
おれはニューヨークへいく。
もうジョニーにも、マリンちゃんにも、
二度と会うことはないだろう。
こころはいつでも摩天楼さ。
どこへ行ってもよそものさ。


だけどなぜかジョニーに会いたい。
だけどなぜかジョニーが恋しい。
だけ
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