21世紀的恋愛事情/436
 
携帯電話が記憶している君との思い出が
時間とともにどうでもいいメールと一緒になって消えていく

今日もひとつ自動的に消えていく
明日もひとつ自動的に消えていく

そのうち全部消えてなくなってしまえば
君のことを忘れられるんだろうか

そうなって欲しいと思ったり
そうなると嫌だなと思ったり

どっちにしてもそれは僕自身の問題じゃなくて
携帯電話の都合にあわせてるだけのこと

自動ドアに動く歩道にエレベーター
機械に任せたほうが楽に決まってる

だから自分で考えないほうが楽なこともあるに決まってる
それが今どきのスタンダード



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