まい・れぼりゅ〜しょん ー僕の太陽ー /服部 剛
としいけるものをいかそうと
( きょうもかなたでもえている
八百屋から
風にのり
僕の耳穴に吸い込まれる
昔の歌手の唄声
「 きっとほんとの
かなしみなんて
じぶんひとりで
いやすものさ 」 *
( そうか
( あのひとつのぼたんにはんしゃした
( かなたのひかりは
( しょうもないこのぼくさえ
( いかそうと
( きょうもかなたで
( ねつれつにもえている
気がつくと
ひらいた手の平にのっていた
小さく燃える太陽
( それをのみこむと
( ぎらぎら
( もえはじめた
( ぼくのたましい
気がつくと
通り過ぎた、いつものバス停
遠くに小さくなっていた
* 渡辺美里の唄「My Revolution」の歌詞より引用。
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