「路上」から始まるABC/んなこたーない
時代の狂気に飲み込まれることによって、
共に難破せざるを得なかったのである。
ただ、自己の内部への視線の鋭さでは金子の方にかなりの分があると思う。
もしかしたらその辺りに、最終的に破滅にまで堕ち込んでしまったジャック・ケルアックの不幸があったのかもしれない。
そして、特に意味のない引用文。
「反逆者とは、その人間にとって出口がひとつしかないように定められてしまっている人間なのである」
(カール・オグルズビー)
B
ぼくはビートニクの役目はすでに終わったものと考える。
これは今のところなんとなくそう思う、というだけのことである。
もちろん、ギンズバーグがアカデミーに吸
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)