ネバダガール/うおくきん
学習ルームであの娘を殺した君のお気に入りのカッターが僕の首筋に当たっているね。
ちょっと切れてキラキラキレイな血の筋ができているね。
いいんだよ。血のにおいは嫌いじゃない。痛いのも嫌いじゃない。
もしも、君と僕がクラスメイトだったら、君の狂気と孤独を受け止めてあげられたかもしれないかもね。
だって、君も狂ってるし、僕も狂ってるから。
君も寂しいし、僕も寂しいから。
狂った君と、狂った僕となら、上手くやれそうな気がするんだ。
寂しい君と、寂しい僕となら、上手くやれそうな気がするんだ。
手と手をあわせたいんだ。
おでことおでこをあわせたいんだ。
心と心をあわせたいんだ。
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