ぐるぐう/soft_machine
あの暖かい日
お前が何をして過ごしたのかわかる
なぜその足あとが
ところどころ途切れていたのかも
今ならよくわかる
廊下から部屋へ曲がるあたり
眺めて拭く気になれなかった
魚がコンクリートに弾んでいれば
珍しさのあまりおどけているのか
ぷつぷつといって
首をゆらすながい髭
小さな寝顔が臭くて
黒くてやわらかい
肋骨のうき出した
ぐるぐう
もっと飛んだり
跳ねたりあくびして
逃げまわるくらいなら
とっとと出ていってくれたっていいんだ
ぐるぐうはじっとしていない肖像で
俺がねむったふりするころ帰ってくると
ちいさなしんぞうが
すこしづつゆっくりと
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