飛ばなくなったヘビ/青の詩人
コンドルは空の神様から 灯りを探してこいとの命を受けた
それは世界すべてを照らすほどのとてつもなく強い灯りだという
コンドルは空の神様から翼を授かっていて
そのおかげで空を飛ぶことができた
だからその命に喜んで従った
コンドルは空の神様の元を飛び去った
彼はふだん小さな空しか飛んではいけないことになっていたので
大きな空が飛べることになってうきうきしていた
彼は今まで飛んだことのない高さまでぐんぐん舞い上がり
地上のものがどんどん小さくなっていった
山や谷さえもが羽毛1本ほどにしか見えない高さまできたとき
コンドルは使命を思い出した
私は灯りを探
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