おはなし 1〜50/Monk
 

(24)

その家の玄関先に装着されたメーターはドアが開閉するたびにカウントされ、月に一度水色の作業服を着た男がそのメーターの数値を点検している。



(25)

マグカップに満たされた一杯のぶどう酒を囲んで、子供たちはそれぞれ将来に対する野心ついて語り合っている。



(26)

僕は飴玉を慎重に奥歯でかみ砕いたが、彼女はその音にいつだって敏感に反応するのだ。



(27)

日曜の朝、だらしなく歯を磨いていると、大きな花束を抱えた父がさっそうと出かけてゆく。



(28)

No one can live without love
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