終わらない/松本 卓也
 
から見ても朽ち果てている
抜け殻が昨日のベッドに残っている

抱えた虚しさが胸を覆う
将来に展望なぞありゃしない
夢が苛む過去と現在の中間で
涙する記憶が残っている気もして

肩にかかった重さは責任なのか
青臭い残骸が引き止める夢の欠片か
しみったれた月明かりを辿る旅
未来だけはまだ見えません

その向こうで雄叫びを上げている
かつて描いた自分の影が
延長にあるのかさえわからない

だけどまだ

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