終わらない/
松本 卓也
から見ても朽ち果てている
抜け殻が昨日のベッドに残っている
抱えた虚しさが胸を覆う
将来に展望なぞありゃしない
夢が苛む過去と現在の中間で
涙する記憶が残っている気もして
肩にかかった重さは責任なのか
青臭い残骸が引き止める夢の欠片か
しみったれた月明かりを辿る旅
未来だけはまだ見えません
その向こうで雄叫びを上げている
かつて描いた自分の影が
延長にあるのかさえわからない
だけどまだ
戻る
編
削
Point
(2)