『在る意味』/
春日 凌我
貴方は軽いさ
ある意味で
自分も軽いさ
ある意味で
現実そんなもん
ある言葉は
『いなくなれ』と
ある言葉は
『この世から消えろ』と
それ等も軽い
その言葉を発する奴等も
あるある意味で
軽い
この世界で
重いなんて無い
ある意味でね
馬鹿げた行為も軽いさ
全て軽い
そう
髪の毛一本以下だ
一吹き
ふと吹き掛けて
舞ってしまう程の軽さ
ある意味でね
だからこそ在る物は
消えると痛いのさ
『在る意味でね』
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