鴨よ/
石原大介
倶利伽羅を越へていづこへいつかへる回転数学流転の鴨よ
芸はこれつたなけれども人のみみ転ばしめむや鴨の水掻き
神無月ひとり詠じし数寄ものの禰宜の畑に月はめぐらず
かものはし そがふるさとはいにしへの手垢まみれの玉之浦かも
エアポッケ ほとに鴨なく鱶もなくただ方丈のマスをかくなり
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