ガラクタ/三架月 眞名子
ガラクタ
ずっと抱えてた
重みで腕が青くなっても
壊れた破片が肌に刺さって紅くなっても
ぎゅっと抱えて放さなかった
他のだれがそれを
"ただのガラクタ"
だと言っても
ボクにとっては
"意味のあるガラクタ"
だったから…
ただでさえガラクタはガラクタなのに
意味がないなんて言われてしまうガラクタ達が
あんまりに惨めで 独りぼっちに見えたから
せめて同じく独りぼっちなボクが
一緒にいてあげないとって思ったんだ
{引用="今日からキミ達はボク
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