覗き/ポップこくご
 
朝の始まりは騒音、排気ガスに振動

片棒担ぎの分際で

一丁前に眉を寄せる

やれやれと天を仰ぐと

この喧騒を小馬鹿にしたように

すべてを包み込む静寂の青

今日は一片の雲さえお邪魔なようで

隠し事の置き場にも困る


吸い込まれるように空の一点を凝視してみると

遠く彼方の人工衛星から

僕のこの寄った眉間をとらえることができるかな なんて

ちょっと的外れな宇宙旅行をしたって

許してもらえそうな時間


僕の頭を傾ければ

目に入るのは送電線と鉄塔と名も知らぬ山

更にひねれば消えた街灯に古び
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