瑠璃/海月
 
は後一つの所まで来た

瑠璃
君の名を忘れたいと何度も思った
その方が今より楽になれる気がする
だけど忘れようとすればする程に辛くなる

瑠璃
君の家の表札が変わった事が驚いたよ
もう、その場所に君は住んでなくて
知らない家族が住んでいてさ
僕は大家に話しをしたら
君は亡くなったって
後の話は覚えてない

瑠璃
君の駄目な所を僕は集めてしまったよ
もう、会えないと思うと
君の顔が声が名を
見たくて聴きたくて呼びたくて
だけど、どれも出来なくて
何か馬鹿みたいだろう?

瑠璃
瑠璃色の海の許で僕も君の場所に行くよ

(砂浜に書いた文字と僕は優しい波と共に運ばれて消えた)


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