学校に/テルテル坊主
 
ふとあの日の自分に誘われて

学校に足を伸ばした


理科室

実験をして失敗してる
あの子がいた


家庭科室

裁縫をして指が絆創膏だらけの
奴がいた


体育館

バスケなら敵なし
あいつがいた


校庭

汗びっしょりになって
野球をしてる
俺がいた


帰り道

嬉しそうにはしゃいでる
君がいた


教室

いつも馬鹿やって楽しそうな
俺らがいた


あの頃の俺らが俺に話しかけてくる
「お前もこっちに来いよ!」

ああ。。行きたい

でも

俺、行かなきゃ
いつまでもこんなとこにいられない


あの日の事は
思い出に残して


今は未来に進まなきゃ


またつらくなったら
また思い出しても良いかなぁ?
また、背中おしてもらってもいいかなぁ?


「当たり前だろ!また来いよな!」


そんな「思い出の俺たち」と約束した夕暮れ時だった

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