白い布が足りない/あおば
 
             20007/02/15
白い雑巾縫い始めたのが
掃除の始まりで
真っ黒に汚れた足の裏
ぞうきんがけを覚えたのが
小学校の廊下
電車道のようにまっすぐに
競争して
ぞうきんがけをして
勝ったの負けたのと
すぐに遊びになってしまうのが
子供の特性かも知れないと
いつまでも
子供の顔した大人たちは考える
大人達は掃除が嫌い
小さな手足の子供たちを
ぞうきんがけにして絞る
真っ黒になったバケツの水は
裏の下水に流してしまう

泥だらけで
真っ黒な子供たちを
汚れているからと
不潔と言いながら
みんなで馬鹿にして
石を投げつける

[次のページ]
戻る   Point(14)