日々の始まり/海月
 
1:至福の裏側で不幸の影をちらつかせる

孤独が好きな癖に人に縋り付く
満たされる事ない欲求を抑える為に
僕は君を抱いた

孤独になりたくないから人を求める
そんな君は世界の果てをみたかの様に
自らの体を提供する

2:天窓から射し込む光は円を描いた

宇宙の広大さからみたら小さな存在
重ねた罪の重さも解き放てる程に
世界の偉大さに溺れた

宇宙の片隅では誰かの命が消える
自分自身を取り囲む優しい円
揺れながら私の元へ近づき
最後は私諸共消える

3:夕立の音は作り出せない自然の旋律

時を止めるかの様な夕立の音

[次のページ]
戻る   Point(2)