ラインあるいは境界線/んなこたーない
怒りの顔を持ちながら、声をあげないすべてのもの。(ルネ・シャール)
それぞれの季節に、ハンカチはそれぞれの弧を描いて揺れた。
敵意を抱いた哄笑のしたで、
あらゆる死のイマージュを飾り、脚の曲がったテーブルの影で、
キスをする、頭蓋骨がふたつ、点滅する。
発見の戦慄を味わう、――あまりに二十世紀的な食欲よ。
喋り疲れたね、
風がつめたいね、
夜が腐っていくね。
このままこうして、抒情的な殺意を顔に貼り付け、
高層ビルの最上階から、
死の跳躍を試みましょうか。
落下地点で、誰かがあらかじめ手袋をはめている。
来い、掴んでやる――、
掴めない、だが見える。
肉
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