幼稚/R
自己というものは一枚岩のようなものではなく
多重に多極が複雑にからみあって
相反するもの同士不思議と調和して形成していくものであって。
だから自己の多重性について考えるとき僕はいつも戸惑ってしまう。
きっと皆自分の「使い分け」をきちんとしているのだろうけれども。
そういう事がきちんと出来ない僕はやはり幼いのだろうか。
------いや、幼いということは自覚しているのだけれど。
だってどこにいる僕だって本当の僕だから、
「本当の私をわかってほしい」 なんて言葉なんて嫌い。
自分を盲目的に好きになってくれる人ばっかり探しても、
そんな人の側にいてもきっと幼いままでしょう。
自分の幼さに驚きます。
作りかけの積み木のように関係を形成するのが怖くて
飽きてしまって壊してしまいます。
たとえば、きみの「本当のきみ」と
僕の中の「本当のきみ」が違うのは仕方のないことで。
でも、どれにしたってきっと本当なんだ。
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