エネルギー/ポッケ
 
5526℃の太陽熱は
約1億5000kmかけて地表に届き
夏にはいやというほど
冬にはものたりないくらい
ぼくらにその存在を感じさせる



ヒトの体温は
魚類には熱すぎて
触れると火傷するという



ぼくは
どれだけの熱を放出すればきみを快適にできるだろう
きみに僕を感じてもらえるだろう

ああ

きみのまわりで
空気の対流がとぎれたとき
きみが
目元にかすめるような熱気を感じたとき

そんなときには

ぼくの放射熱である可能性を

疑ってみてはくれまいか






戻る   Point(3)