エネルギー/
ポッケ
5526℃の太陽熱は
約1億5000kmかけて地表に届き
夏にはいやというほど
冬にはものたりないくらい
ぼくらにその存在を感じさせる
ヒトの体温は
魚類には熱すぎて
触れると火傷するという
ぼくは
どれだけの熱を放出すればきみを快適にできるだろう
きみに僕を感じてもらえるだろう
ああ
きみのまわりで
空気の対流がとぎれたとき
きみが
目元にかすめるような熱気を感じたとき
そんなときには
ぼくの放射熱である可能性を
疑ってみてはくれまいか
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