嘘/
 

嘘を 全て偽りと決め付けてしまわないで
貴方のためにつかれた嘘が
貴方を 今も 守り続けている

ほら ごらん
その手から伸びる指が 人を守ることを望んでいる
望ませたのが何か 思い出してごらんよ

その足が置いてきた足跡が 輝かしく 誇れるだろう
輝いて見えるのは何故か ふりかえってごらん

そんなに難しくはないよ 
なぁに まだ 「本当」にこだわっているって?


いいよ もう  教えてあげる
世界がついた嘘で 傷ついた貴方が
自分を守るために そうして彼女を守るために
つくことを覚えた 嘘のおかげさ


こんなに優しいもの もうどこにもないよ


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