猫/あおば
 
いていただけだった
初めて見たこの世界は輝いていて
君の笑顔で一杯だった
それからはいつもいっしょだね

これは内緒のことだけど
ぼくたち猫の目の中には
すべてがあるのだよ、だから

きみのこころとぼくのねがいは
山に咲くかたくりの花のように
ひそやかな詩の放射光になり
何処へでも行くことができるんだ




      猫侍

                   2001/05/06

      五月五日は鯉のぼり
      真鯉に緋鯉と泳いでる
      留守番役のシャム猫は
     お魚くわえて逃げ出した

     侍連盟脱退し
[次のページ]
戻る   Point(12)