ロボット兵/あおば
軽薄な
ロボコップとお茶する
ロボコックが歌うので
ロボット三等兵が
鉄砲担いで入ってきて
厳しい顔して
敬礼するので
休めと言って
後は
知らん顔
充電する間にカツ揚げて
丼に載せて
卵をかけて
平らげて
充電器を取り外す
行って参りますと
やけに上品な挨拶をする
尋問に弱い
ロボコップが
ロムを換えたと
白状したから
みんなで
出がらしの
番茶を飲んで別れた
三等兵の
ロボットの先生は
夾竹桃が好きだった
夏が来ると思い出す
コップを割った
と
難癖付ける
ロボコックの
ご亭主にも謝った
追い出された
雨の中
電池の中身が
薄くなり
回転翼も
もげたので
歩いて
河を渡る
と
其処も戦場だった
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