創書日和「雪」 雪睫毛/半知半能
こんな感じです
僕はおばあちゃんにはいつも敬語でした
それでいいと思います
亡くなる一月前
僕がまだアメリカに居て
冬休みには帰国するかしないかなんて
呑気にもぼんやりと考えている頃に
おばあちゃんは入院した
何度も入退院をしていたおばあちゃんでしたから
何とかなるだろう、なってほしい
という気持ちを持ちながらも
僕は14時間の時差を甘受していました
ゆうちゃん
おばあちゃんは僕をいつだって
そうやさしく呼んでくれました
おばあちゃんからすれば僕はいつまでも
その小さな背に負ぶってもらっていた頃の僕で
ねぇ
大きくなったねぇって
僕もう3年も背
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