白い雲が浮かんでいる/あおば
春の空は水色にあかるい
真綿のような白い雲が
浮かんでいるぞ
白い雲はなぜ白い
無彩色透明の問いかけに
毅然として答えてやる
私の宇宙のまんなかに
悠々とお日さま耀いて
今日も朝がやって来る
椋鳥達が騒ぎ立て
そらに大きな穴あけて
飛び立って行く
朝の戦いの先兵は
騒がしい陽気なやつらだ
原付にエンジンかけて
後を追いかけるのだ
そんな毎日の中で
わた雲は考える
白いことは良いことか
それとも弱虫なのか
赤い空の中で
紅色に染まった夕焼け雲は
尊大だ
力強い朝日に立ち向かう
わた雲にもそんな気弱な悩
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