Starbow/佐々宝砂
 
う。
 計画は変更しない。
 ただわずかにおまえのプログラムを変えた。
 俺が死んだあとおまえが発狂しないように。
 俺はもしかしたらさらにひどいことをしたのかもしれない。

 どうか許して欲しい、
 そしてどうか信じて欲しい。
 しかし、何を?
 俺が笑っているので、おまえはいぶかしげに「どうしたの」と訊ねてくる。
 ほんとうに、俺はどうしたんだろうね、俺にもわからない。

 もう時間がないとおまえが言う、俺はもういちどふりかえり、
 あのスタァボウを記憶にとどめようと思う。
 俺はあのスタァボウを見せてくれたおまえに感謝している。
 ありがとう。


冷凍睡
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