靴と足/画竜点睛
足はいつも言う
君がいないかったら
僕はいつも傷だらけだよ
靴はいつも言う
君が居なかったら僕は産まれてこなかった
お出掛けするときはいつも一緒
足と靴は仲良しだった
ある日 靴は言った
そろそろお別れかもね
足にはどうしてなのか分からなかった
いつも一緒にいたせいで
靴の変化に気付いていなかった
靴はもうボロボロで
外の景色が覗けてしまう
足は言う
もっと一緒にお出掛けしよう
靴には答えられなかった
次の日 靴はいなくなり
代わりに見知らぬ靴が足を待っていた
そして靴は言う
今日からよろしくね。
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