うっすら/北大路京介
 



複雑な感情を うまく説明できないんだ
名前のない衝動や 感覚が幾つも絡み合って 

本当は自分でも まったく解ってないんだ
難解なコトバ並べて それらしく それらしく

  うっすらと うっすらと 何かが浮かべば良いんだ
  それで褒めて欲しいんだ


単純な欲望も うまく調節できないんだ
眠ってる間に唇を 奪うくらい きっと気づかないって

本当は行動を まったく起こしはしないんだ
想像にキオク重ねて それらしく それらしく

  うっすらと うっすらと 心が動けば良いんだ
  それで赦して欲しいんだ


ときには 誰かが喜べるようにして
なにもかも忘れて 空の青に溶けられるようにして

 うっすらと うっすらと 僕を感じて欲しいんだ
 それで愛して欲しいんだ

  うっすらと うっすらと 僕に痺れて欲しいんだ
  それで愛して欲しいんだ



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