小詩集【レトロな猛毒】side.C/千波 一也
華麗な
戦士
めぐる、フレア
つめたい床には羽飾り
スパンコールで
淡く、とべ
夜を待ちわびて、から
うまれていけない
熱帯雨林
ないものねだりの極楽鳥
夕陽はふわりと、オレンジ
バイバイ
気泡もそこそこ不自由ないろ
スカートを裁つ、
ランプが
水槽
路上の孤独が群れる不思議を
つかまえながら
溺れる、
甘さ
五、忘却のシルク
傷つけられた優しさを疑えなくて
それは
無人の駅をあわれむかたわら
あやまることに落ち着くような
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