小詩集【レトロな猛毒】side.C/千波 一也
 
華麗な
戦士

めぐる、フレア

つめたい床には羽飾り
スパンコールで
淡く、とべ



夜を待ちわびて、から
うまれていけない
熱帯雨林

ないものねだりの極楽鳥

夕陽はふわりと、オレンジ
バイバイ


気泡もそこそこ不自由ないろ


スカートを裁つ、
ランプが
水槽


路上の孤独が群れる不思議を
つかまえながら
溺れる、
甘さ




五、忘却のシルク


傷つけられた優しさを疑えなくて


それは
無人の駅をあわれむかたわら
あやまることに落ち着くような
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(14)