小世界/暗闇れもん
 
小説を書いている
けれどいつも終わりが思いつかない
そんな小説が今日7作目になった
ちょっとだけラッキーなんて
冗談なことばかり考えながら
今パソコンの前で足を冷やしている

いつも終わりがない
それは自分自身の全てを言い表す言葉だと思う
唐突に言ってみようか

沢山の人の感情を考えているようで
結局誰に対しても中途半端なことしかできない
救えるなんて思っていない
だってこの世に優しい人間(いきもの)なんていない

全てが自分中心に回っていて
誰かのためよとうそぶいて
笑えるね
笑えるよ

誰のためでもない
自分のために生きている
自分のために優しさを放っている

優しい人よ
心が美しい人よ

何の打算も欲もなくそんな人がいるのなら人間ではないよ
草や木や空のようなもの

近づきたくても近づかせてくれない
終わりは来ない

残酷な優しいもの



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