小詩集【擬人絵図】/
千波 一也
らず
わすれるすべを
置き去りに
こころに染み渡るものは
微笑をたたえて
幾度も繰りかえすことが
すれ違い
おかえりなさいは
いつもある
きらきら光るそれぞれを
いとわないのが
潤いのみず
ときに冷たくもあるけれど
その身も川なら
ひとつの
川なら
はるかに続くしきたりを
あふれて砕け
ひとは背中を離れない
あるいは常に
かえりつく
もっとも深く、
ランダムに
}
[グループ]
戻る
編
削
Point
(14)